「米粉のお菓子は難しい」は勘違い?何年も試作して気づいた、私に足りなかったもの

「レシピ通りに作ったはずなのに、なぜかうまくいかない」
「同じように作っているのに、前回と仕上がりが違う」
「やっぱり米粉のお菓子って難しいのかな…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
こんにちは。
米粉専門の料理研究家、
管理栄養士・米粉パティシエの梅子です。
実は私自身も、
ずっと同じように悩んでいた時期がありました。
今でこそ米粉のお菓子のレシピを作り、
皆さんにお伝えしていますが、
最初から米粉のお菓子を
自由に作れたわけではありません。
「なんでこうなるの?」の連続でした。

▶ 何度作っても、答えが見つからなかった
以前の私は、
うまくいかなければ配合を変える。
また作る。
それでもダメなら、
もう一度変えてみる。
そんなふうに、
ひたすら試作を繰り返していました。
中には完成まで1年以上、
何年もの時間をかけて
試作したものもあります。
もちろん、試作すること自体は
今でもとても大切だと思っています。
でも当時の私は、
【なぜ失敗したのか】
が分からないまま試作していたんです。
「これを減らしてみようかな」
「今度はこっちを増やしてみよう」
作って、失敗して、また変える。
だから、とても時間がかかりました。

▶ 米粉について学べば、わかると思っていた
当時の私は、
「米粉のお菓子がうまく作れないんだから、
もっと米粉について勉強すればいい」
と思っていました。
もちろん、
米粉の種類や特徴を知ることは
とても大切です。
実際、米粉によって
吸水量や仕上がりが変わることもあります。
でも、
米粉について学んでも、
どうしても解決できないことがありました。
そこで私が気づいたのが、
【米粉の知識だけでは足りない】
ということでした。

▶ 足りなかったのは「お菓子そのもの」の知識
米粉で作っていても、
作っているのは「お菓子」です。
だから必要だったのは、
米粉の特徴を知ることに加えて、
【お菓子が、なぜその状態になるのか】
という製菓の基礎を理解することでした。
例えば、
なぜ、この材料を入れるのか。
この材料は、
お菓子の中でどんな働きをしているのか。
なぜ、この順番で混ぜるのか。
なぜ、この工程が必要なのか。
一つひとつの「なぜ?」が分かってくると、
それまでバラバラだった知識が
少しずつ繋がっていきました。
「あぁ、だからこうなっていたんだ!」
長年分からなかったことも、
ようやく理由がわかるようになったんです。

▶ 失敗したときの「見え方」が変わった
製菓理論を学んだからといって、
一度も失敗しなくなるわけではありません。
今でも試作しますし、
思った通りにならないこともあります。
でも、大きく変わったことがあります。
それは、
【失敗したときに考えられるようになったこと】
です。
以前なら、
「なんで失敗したんだろう?」
で止まっていたところを、
「この状態になったということは、
ここが原因かもしれない」
「だったら次は、
ここを調整してみよう」
と考えられるようになりました。
同じ「失敗」でも、
理由が分からず手探りで試すのと、
仮説を持って次の試作をするのとでは、
まったく違います。

▶ レシピに「正解」を求めなくなった
そしてもう一つ、
私の中で大きく変わったことがあります。
それは、
【レシピとの付き合い方】です。
理論が分かるようになると、
レシピをただなぞるのではなく、
「なぜこの配合なんだろう?」
「ここを変えたら、どうなるかな?」
と考えながら見られるようになります。
すると、
「こんなお菓子を作りたい」
と思ったときにも、
「じゃあ、こうしてみようかな」
と自分で考えられるようになる。
私にとって、
お菓子作りが本当に面白くなったのは
ここからだったように思います。

▶ 米粉のお菓子が難しいのではなく…
「米粉のお菓子って難しい」
「何度作っても安定しない」
「私には向いていないのかもしれない」
と思っているなら、
米粉のことは知っていても、
【お菓子ができる仕組み】
をまだ知らないだけかもしれません。
もちろん、
理論を知れば何でも一度で成功するわけではありません。
米粉の種類も違えば、
使う道具やオーブンの特性によっても
仕上がりは変わります。
だからこそ大切なのは、
「失敗した」で終わるのではなく、
【なぜ、こうなったんだろう?】
と考えられること。
私が今の講座で、
「なぜ、この材料なのか」
「なぜ、この工程なのか」
という部分を大切にしているのは、
私自身が何年も
「なぜ?」の答えが分からず
遠回りしてきたからです。
レシピ通りに作れることから、
その一歩先へ。
失敗しても、
自分で原因を考えられる。
作りたいお菓子があったら、
どうすれば近づけられるか考えられる。
誰かのレシピだけに頼るのではなく、
自分の知識を使ってお菓子を作れる。
そんな力が身についたら、
米粉のお菓子作りは、
もっと自由に、もっと楽しくなると思っています。
「なんで、うまくいかないんだろう?」
その疑問こそが、
お菓子作りをもっと深く理解する
最初の一歩なのかもしれません。
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